今、何をなすべきか (中3生保護者各位)

昨日、お子様との面談の内容を簡単にLINEでお伝えしました。それをご覧になって、「もううちの子は志望校を変えなければならないのではないか」と感じられた保護者の方もいらっしゃったようです。

しかし、この時期に厳しいことを一人ひとりにお伝えしたのは、「今から努力をすればまだ間に合う」からです。

一般的に、受験生のほとんどは現時点では学力が目標に届いていません。届いているとすれば、「さらに上の高校にも合格できる力がある」ということになります。

実は、この冬期講習から受験までの約2か月間は本気で学習することで、爆発的に学力が伸び、合格へと近づいていく最も大切な時期です。

不思議なもので、努力の成果が何倍にもなって返ってきます。

そういう大切な時期なので、世間のお正月気分に影響され、学習を疎かにし、自分のチャンスをみすみすつぶしてしまわないように、厳しいことを申し上げました。

お伝えした内容はお子様に取って、合格するために現在最も足りないと感じることをお伝えしてあります。

話を納得できた生徒と、「自分には先生の言ったことが当てはまらない」と感じて今一つ納得できていない生徒に分かれました。

前者は合格を信じ、本気で学習することで合格に近づいていくと思います。

問題は後者で、「自分では先生の言ったようなことはない」という風に「現在の自分の足りないところ」の実感がないので、足りない部分を補いきれるのかが心配です。

それでも「毎日シリーズ」の宿題をこなし、間違いをすぐに正し、授業内で学習したことをすぐに復習する、さらに家庭学習で2度目3度目と弱点を反復することで必ず学力は伸びていきます。

「都立入試」は願書を提出した後でも「志望校変更」が可能です。そこまではあくまでも第1志望校を目指し、努力し続けてほしいと思います。

もちろん、「志望」したから合格できるわけではなく、現在は合格までに力が足りていなくとも本気で「合格するんだ!」と強い意志を持ち、努力することが必要です。

「絶対に合格するんだ!」という強い志を持ち、学力を合格基準以上に伸ばすことだけを思い、一心不乱に学習する人が最終的に「合格」を勝ち取ります。

少しでもその気持ちがぐらついたり、楽する方に流されるようなら、「合格」は遠のくのは必然です。

昨日、多くの方にお伝えしたように学力を伸ばすには「量」をこなすことが必要です。「量」をこなすには時間がかかります。ですから本日のように「自由に学習できる日」は起きている時間のほとんどを学習に充て、1問でも多くの問題に取り組んでください。

そういう学習を積み重ねることが、学力を育み、合格へと近づけるのです。

「5分だけ…」のような気持ちでYouTubeやTiktokを見たり、SNSで友達とつながったり、テレビを見たり、音楽を聴いたりと、今この時期に自分の楽しみに時間を費やせば、それだけ「合格」から遠のいてしまうということを自覚してください。

「相談室」によく「やる気が出ないが、どうやったらやる気が出ますか」という質問がきます。答えは簡単です「やる気がなくても、学習に取り組む」のです。「とにかくやってみる」のです。

我慢してやっているうちに、だんだんと目の前のことに集中でき、次第に「やる気」が出てきます。つまり、「やる気」は後からついてくるものです。

「やる気が出ない」などという自分を甘やかす言い訳をすることなく、努力してほしいと思います。

「入試に必要な学習内容」はすでに終わっています。現在はそれらを用いて、入試問題を解く力をつける学習に入っています。ですから、現在解いている問題で間違いがあるところはすべて「弱点」です。

「みんなができることができるようになれば、合格できると思った」と言った卒業生、鈴木くん(中3の6月から12月の半年で偏差値を45から70超に伸ばした生徒)の話は何度も生徒たちにしています。この言葉通りで「みんなができること(基礎)」に穴がないことが盤石な学力につながります。

そのために「弱点」はすべて「克服」できるように努力して、合格を手中につかんでほしいと思います。

あきらめるのではなく、「ここから学力を上げるぞ!」という強い意志をもって、がむしゃらに学習することを真に望みます。