素直を実践できる人

一昨日「素直さ」についてブログを書きました。当塾の生徒はもともと素直だったりするのですが、私が「素直なお嬢さん」として一番最初に思い出すのは、娘のおけいこ事の教室のSちゃんという女の子です。娘より4つ年上のお姉さんでした。

娘が小6の時に先生がレッスン中に「足の筋肉を意識しなさい」とおっしゃったそうです。その次のレッスンの時にそのSちゃんが足にテーピングをしていました。先生はそのテーピングをご覧になって「この間のレッスンで意識しなさいって言ったから、テープを貼ったの?」と聞くと、「はい、意識しようと思うけれど、なかなか意識ができない。テープを貼ったら、意識できるかもしれないと思ったからです。」と答えました。先生はみんなの前でSちゃんをほめたそうです。

このことを娘から聞いて、Sちゃんの素直さと工夫に感心してしまいました。そして娘もSちゃんのように素直であってほしいと願ったものです。

Sちゃんは高校入試で都立上位校に入学をしています。かなりハードなレッスンと学業を両立させたことにも驚きました。きっと、学業もおけいこ事同様の素直さ,行動力で努力したのだと思います。

Sちゃんはその後、海外のバレエ学校に進み、海外のバレエ団に入りました。

夏に発表会があり、休暇で日本に戻ってきていたSちゃんの出演が決まりました。本番の数日前にリハーサルを見た振り付けの先生が「1人ショートカットがいるといいな。」とおっしゃったそうです。すると翌日、Sちゃんは髪をショートカットにしてきました。

発表会当日にそのことを聞いて、「さすがSちゃん」とその素直さと行動力にあらためて驚き、感心しました。

その日、ショートカットが映えて、ステキな作品を見ることができました。