学習の優先順位 2

保護者の皆さんにうかがいます。

塾に行く直前にお子さんが「少し頭が痛い」「ちょっと体がだるい」と言ったら塾を休ませますか?

 成績が悪い・学力が低い子どもたちは簡単に塾を休みます。

そうやって塾を休んでも、休んだ時のおうちでの様子を聞くと、「寝る」わけでも「病院に行く」わけでもない場合が多いようです。

それなら、塾で授業を受けてもよかったのでは?と思います。

ひょっとしたら欠席の理由は「宿題、課題をやっていない」ことなのかもしれません。

「具合が悪い」と言って塾を休めば、叱られなくて済むことになります。それが習慣化してしまうと、学習から逃避する人生が始まります。

 それに反して、成績が良い・学力が高い子どもたちは多少の「頭痛」や「だるさ」なら、まず塾は休みませんし、遅刻もしません。

保護者の方から「具合が悪そうだったが、本人が行くというから塾に向かわせた。何かあったら、すぐに迎えに行く」というような連絡をいただき、休みません。

私どもが「帰りなさい」と言ってもそういう子は授業を受けます。

そのくらい「学習すること」の優先順位が高いのです。本当に具合が悪くても、命に関わらない、他人の迷惑にならない病気なら多少無理をしても授業を受けるのです。

それが普通だと思っているからです。

 前者と後者の違いは子供さんの違いではなく「保護者の学習に対する考え方」の違いです。

後者の場合、保護者の方自身の「学習に対する優先順位」が高いのです。

前者の場合、保護者の方が許してしまうから、子供たちは簡単に自分の都合に合わせて休んでしまうのです。

 子供が小中学生のうちは「学業優先」を保護者の方が貫くことが大切です。

1度でも「今回だけなら」とそのポリシーを変えてしまったら、「学業優先」に戻すことは難しくなります。

 何が何でも学習させるのです。(繰り返しますが、命に関わるような場合は別です)

 特別な才能で将来の仕事に就ける人は別として、普通の子供たちは「成績・学力が高い方が人生を有利に進める可能性が高い」これは大人なら多くの人が納得されることだと思います。

統計でも学歴の高い方が「生涯年収が高い」ことが示されています。と言っても「年収」がすべてではありません。子どもの将来の可能性を広げるために学習をさせるのです。

学習をさぼる傾向にあり、成績が芳しくない子が中3生で「いざ受験」となった時には、我が子の選択肢があまりにもないことに保護者の方は驚くことになります。(そういう保護者の方に、今の受験の厳しさをお伝えすると、営業上危機感を煽っているのだろうと感じるのか、あまり信じてくれません)

 現在、日野市から片道通学1時間以内で通える都立高校全日制普通科の一番下の基準はオール3です。4や5が多ければ多いほど選択肢は広がります。

 また、昨年度から私立大学の進学者数の厳格化が進み、上位私立大学への進学が難しくなっています。

2020年には大学入試改革が始まりますので、さらに大学への進学は厳しくなります。

 かわいい我が子が泣かなくて済むようにするため、今この瞬間からしっかり学習させてください。